「2020年ドラフト会議ー光あるところに陰がある・・・」
2020.10.27|甲斐野 正行
昨日(10月26日)NPBのドラフト会議があり、広島は、
本指名1位・栗林投手(トヨタ)
2位・森浦投手(天理大学)
3位・大道投手(八戸学院大学)
4位・小林投手(智弁和歌山高校)
5位・行木投手(徳島インディゴソックス)
6位・矢野内野手(亜細亜大学)
育成指名1位・二俣捕手(磐田東高)
の7名を指名しました。
今年の投手陣の壊滅への対応として、即戦力投手を1位から3位まで指名しており、詳しい人なら、3位の大道投手や4位の小林投手はよくこの順位で残っていたと思うでしょう。今年はその意味で投手に関しては豊作だった(将来の評価は別として)ということです。
個人的には、既に3連覇当時からブルペンの疲弊は見えていたので、その当時も、ドラフトで投手をもう少し手当をすべきなのになあと懸念しており、今年の投壊もその手当をおろそかにした結果だと思っているのですが、今更ですので、今年指名された選手には、みんな気持ちよく入団して、来年以降長く活躍してほしいところです。
ただ、サスケのOPナレーションで「光あるところに陰がある」とあるように、来る人の光の陰で去る人がいます。
NPBの規定では各球団の支配下選手の定数があり、それが70名です(育成選手はその枠外なので、福岡や巨人のように資本力のある球団は、育成枠で多数の選手を抱えており、今年も多数の育成枠選手を指名しました。)。
広島は、今シーズン初め時点で、支配下は67名(シーズン途中で外国人選手を連れてきたり、育成枠から支配下にする選手があることを見込んで、枠に余裕を持たせています。)で、シーズン途中でDJジョンソン投手の楽天への金銭トレード、育成だった藤井黎來投手の支配下登録があって、現在も67名です。
すると、お分かりのように、今年本指名した6名を加算すると、70名の支配下枠を超過しますし、支配下枠の余裕を残すことを考えると、本指名したのと同数程度の選手との契約を終わらざるを得ないと思われます。
ファンとしては、愛着のある選手がチームを去ること自体、忍びないものがありますし、ベテランの選手でも辞めた後の人生が長いことを考えると、プロスポーツ選手というのは酷な仕事だと思ってしまいます。
以 上